続: 中古のiPhone7を買ってみた
auのSIMロックのかかった中古のiPhone7を買ってみた件の続きです。
biglobeのAタイプ(auのVoLTE sim)を刺してみて、使えないことがわかって、 どうしようと考えましたが、とりあえずアップルケアプラスで無料でバッテリー 交換できる間にやってしまおうということで、アップルに送付していましたが、 1週間くらいで返ってきました。
アップルケアを申し込んだ画面では「本体交換」と表示されていたので、もし かして本体が交換されるのかと期待しましたが、バッテリーのみの交換でした。 今から考えてみると、エクスプレス交換を使って本体交換したほうが良かったの かもしれないとも思いましたが、時すでに遅しです（エクスプレス交換の方が よかったかもしれない理由は後述します）。
さて、来年の秋まで寝かせておいて中古端末のSIMロック解除が可能になってから 使おうかと思っていたのですが、何となくもったいない。そこで、久しぶりに、 SIMロック解除アダプタ（SIM下駄)を試してみることにしました。
実のところ、SIM下駄は以前、ソフトバンクのiPhone4sにiijmio(docomo回線)を 刺して使っていたことがあります。mvnoの流行り初めのころの話です。その時は 中国出張で現地SIMを刺して使ってみたりと、比較的ちゃんと動作していました。
アマゾンで調べたところ、今のSIM下駄の主流はICCID偽装という方法を使っている ようです。
ICCIDとはSIMのシリアル番号のようなもので、iPhoneをアクティベーションする 際はこのICCIDの情報とiPhone本体のIMEIをもとに、対象のiPhoneが対象のキャリア が使えるかどうかをアクティベーションサーバで判定して、結果を返すという仕組み になっているようです。その際、特定のICCIDについては常にOKと返すようで （アップルのアクティベーションサーバの仕様が不明なので想像です）、それを 利用して、アクティベーションを通す、ということになるようです。
ICCIDなんてシリアル番号を偽装して大丈夫なのかと思い、少し調べてみたところ、 キャリアで通信に用いるシリアル番号はICCIDとは別でIMSIという番号が使われる ようで、実質的にはICCIDはあまり使われていないようです。SIM下駄の口コミを みても、大丈夫そうなので、まずはトライしてみようということで、アマゾンから 以下の商品を買って試してみました。
iPhone7にLineモバイル(softbank回線)のSIMと共にSIM下駄をセットして、上記のページ に説明されている通りに設定すると、何の問題もなく、アクティベーションが通り、 "Softbank"の表示が出てアンテナも立ちました。
上記のページではAPNを先に設定するようにという説明がありますが、後から設定しても 問題ないようです。
さらに、この種のSIM下駄としてはmobilekingとか、GPPLTEが有名なのですが、そちらの 説明では、一度、アクティベーションが通れば、SIM下駄自体は不要とありますので、 試しにSIM下駄を外してみましたが、問題なく利用できています。
利用し始めてから1週間ほどたちますが、まったく問題ありません。iOS12.0.1にアップデート しても、電源を入れなおしても、問題ありません。
SIM下駄が要らないということはアクティベーションに関わる情報がOS側に残っていれば、 継続して使える、ということなんでしょうかね。
とにかく、使えるようになって良かったです。
さて、エクスプレス交換に関してです。
いろいろと検索してみると、アップルが交換品として送付してくるものは整備済み品と呼ばれる もののようですが、送られてきた段階では、SIMロックがかかっていないようです。 確かに、整備済み品を各社のSIMロックのかかったもの別に在庫を用意するのは無駄ですし、 コストがかかります。実際にアップルストアで販売するiPhoneもSIMロックのものか、 SIMフリーのものか、の2種類だけで、各キャリア毎のSIMロック品の在庫を用意している わけではなさそうです。
では、いつSIMロックがかかるのか、というと、最初にアクティベーションされたタイミング のようです。
つまり、最初にアクティベーションされたときに、SIMのキャリア情報とともに、アクティベーション サーバに問い合わせが行き、対象のiPhoneがSIMロックの対象であって、送られたSIMのキャリアが SIMロック対象のキャリアであれば、そのキャリのSIMロックがかかる情報がサーバに記録されると ともに、iPhoneに送り込まれる、のではないでしょうか。
だとすると、エクスプレス交換で送付されたiPhoneはSIMロックされる予定だけど、まだSIMロック されていないという可能性があります。この段階で、香港とか台湾のSIMでアクティベーションを かければ、香港や台湾のキャリアはSIMフリーで販売していますので、SIMロックの対象ではないと いうことで、SIMフリーとしてアクティベーションが登録される可能性があります。 もちろん、今回の修理対象品がauのSIMロックがかかったものなので、交換品のアクティベーション 情報としてauにSIMロックした状態で登録してから、交換品を送付するといような処理をアップルが 行っているのであれば、こういうことはできません。
いずれにしろ、エクスプレス交換で入手したものを、SIMフリーで販売しているキャリアのSIMで アクティベーションした時の動作には興味がありますね。
どなたか、試された方はいないでしょうか？ 検索してみると、iPhone6sに関して行ってみたけど、ダメだったということを書いている方が、 いらっしゃるようですが、あまり情報はありませんでしたが、、、
